韓国で1分に33台売れたスイッチ、任天堂の復活導いた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.20 11:23
任天堂のジェットコースターのような逆転はどうして可能だったのだろうか。業界では世界的トレンドであるニュートロ(new+retro、新しい復古)現象がスイッチ発売のタイミングと絶妙に合致したという点に注目している。ニュートロは中年層が青年時代に楽しんだ文化が最近の若い世代にも新しい感性として人気を呼ぶ産業全般の現象を指す。スイッチの序盤の人気を牽引したソフト「スーパーマリオ・オデッセイ」、「ゼルダの伝説:ブレス・オブ・ザ・ワイルド」、「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ」などは全30~40代が幼い頃に楽しんだゲーム・シリーズの最新作だ。
韓国コンテンツ振興院のチャン・ミンジ研究員の説明だ。
「スイッチは今の30~40代が子供の頃に初めて触れた携帯用アーケード・ゲーム機ととても似ている。その頃楽しかった思い出を持つ人達が経済力を持つようになり、スイッチと関連ゲームソフトを積極的に購入している。また、PCとスマートフォンでゲームに触れ、アーケード・ゲーム機の経験が全くない10~20代にとってもスイッチは新鮮なゲーム機だ。スマートフォン、既存のコンシューマ・ゲーム機とは違って持ち歩いて楽しむこともでき、ベッドに横になりながらやることもでき、テレビにつないでもできるからだ。あらゆる年代にわたって訴求できる多様な魅力が現在のスイッチ・ブームを牽引している」。