韓経:【社説】「こんなことならなぜ会うのか」という企業の訴え、噛みしめよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.19 10:02
与党、政府、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の高官が今年に入り企業との疎通を強化しているが、経済現場では疲労感が大きくなっているという。「経済疎通」を標榜しても現場の厳しさを推し量り傾聴するよりも、政府政策を広報し投資と雇用拡大を催促する席に変質したケースが多いということだ。双方向疎通ではない、アピールするためのショーにすぎないという批判が提起される背景だ。
「産業界の厳しさを傾聴したのか振り返らなければならない」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の叱責性の言及が出てきて疎通の動きが始まったため企業の虚脱感はもっと大きく見える。文大統領は今年に入り10回にわたり懇談会や現場訪問などで企業家と会い随行した長官らに「現場の声を聞く努力を傾けてほしい」という要請を忘れなかった。与党と政府責任者が個別の現場疎通に積極的に取り組むことも注文している。今年に入り李洛淵(イ・ナギョン)首相、洪容杓(ホン・ヨンピョ)「共に民主党」院内代表らが相次ぎ立ち上がり30回にわたり現場訪問と懇談会を行った。大統領の指示が表面的には活発に実践されている形だ。だが政策が変化する兆しは見られない。国政最高責任者の格別な注文があっただけに「今回はちょっと違うだろう」という期待が失望に変わったという嘆きが出てき始めた。生産、輸出、消費、投資などの経済指標がともに急落し厳しい状況になった企業にアピールするのに時間だけ奪っては困る。