【コラム】韓国と日本、その永遠の平行線(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.08 08:17
強大国に取り囲まれた地政学的条件で、朝鮮は力より道徳で武装する道を選んだ。丙子胡乱(丙子の乱)の侮辱を受けても、朝鮮は清を女真族「蛮夷」の国だと内心蔑視して中華文明の真の継承者を自任した。旧韓末の世界史的激変期にも朝鮮は「衛正斥邪」の旗の下、国の門を堅く閉めて性理学を手放そうとはしなかった。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の残酷な戦乱を起こした日本に対しては蛮夷国・倭よりも道徳的に優位にあるという自閉的道徳優越主義で対抗した。
韓国が道徳指向的国家であることに比べ、日本は「没道徳的(amoral)」国家だと小倉教授は言う。韓国人と違い、日本人は現実を宿命として受け入れる運命論的な傾向が強いということだ。日本のテレビドラマでは恋人たちが「なぜかあなたとはうまくやっていけないと思う」と話しながら別れるが、韓国ドラマでは「あなたはこのような点が道徳的に間違っているので別れるしかない」と話しながら決別するというのが彼の観察だ。日本ドラマが伸び切って退屈なのに比べ、道徳の論理で武装した感情が際限なく衝突する韓国ドラマは退屈している暇がない。