【コラム】韓国外交部長官の訪日出張を引き止めた人々
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.22 08:47
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が今週1泊2日の日程で東京を訪問した。現職外交長官が二国間外交のために日本を訪れたのは2015年6月尹炳世(ユン・ビョンセ)前長官以来2年6カ月ぶりだ。
康長官が訪日を決心したのは「日本軍慰安婦合意検討タスクフォース(TF)」と平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)、この切迫している懸案2つのためだろう。外交消息筋も「『慰安婦合意TF』の活動結果が年内に発表された後にも両国関係が軌道から大きく脱しないようにあらかじめ調整すること、慰安婦合意をめぐる論争にもかかわらず安倍晋三首相の平昌五輪の出席を成功させることが主なミッション」と話した。それにしても、難解なミッションに文在寅(ムン・ジェイン)政府から「反日イメージ」を主に思い浮かぶ日本内部の雰囲気のため、彼女の初東京出張は険しかっただろう。ソウルを離れる直前、特派員団と向き合った康長官の顔も明らかに疲れている様子だったという。彼女は「(韓日)外交当局としては『状況をよく管理しよう』『困難が増幅されないようにしよう』という共感がある」と話したが、TFの結果発表と政府の後続措置にも両国関係がそのまま維持されることは難しい。