【コラム】地底世界の時限爆弾=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.13 13:15
地下通信溝につながる鉄の扉を開くとすぐ直径50~60センチメートルほどに見える黒いケーブルが積み重なり長く伸びていた。ぼんやりとした灯りの下でケーブルの横に設けられた狭い通路に沿って歩くと映画の世界に入ったようだ。歩き続けたら幼いころに読んだ小説『地底世界ペルシダー』に入れないだろうかと想像もした。案内を担当するKTのスタッフは「韓国で最も重要な通信溝のひとつだ。ここに問題が起きれば本当に大変なことになる」と話した。
最近相次いで起きたソウル・KTアヒョン支社地下通信溝火災、京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)の地下温水管破裂事故を見て10年ほど前に行ったソウル・光化門(クァンファムン)地下通信溝を思い出した。通信線と温水管・ガス管をはじめ私たちの生活が便利になれば便利になるほど地下にはさらに多くの設備が敷かれなければならない。インフラ設置だけでなく地下開発も拡大の一途だ。ソウル市は光化門・市庁駅・乙支路(ウルチロ)・東大門(トンデムン)をつなぐ地下空間開発を推進中だ。カナダのモントリオールにある世界最大の地下都市アンダーグラウンドシティをまねた事業だ。