【コラム】文在寅経済の残忍な逆説(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.23 13:18
政権主導勢力はその理論を守る。彼らは長くそのように鍛錬してきた。そのインナーサークルは運動圏と市民団体の出身者で構成されている。張夏成(チャン・ハソン)室長は30年間ほど大学で教授をした。しかし彼の評判は参与連帯で確保した。彼らは経済の枠を組み直している。政策実験の欲望は大胆だ。それによってインナーサークルの掌握力を強化する。所得主導政策は反企業感情を拡張する。彼らは起業してビジネスをすることがどれほど難しいかを知らない。お金を儲ける闘争は産業化の開拓精神だ。その闘争は民主化闘争に劣らず大変なものだ。
その雰囲気は製造業を委縮させる。規制廃止の流れにブレーキをかける。製造業が提供する職場は減る。40代の職場14万件が消えた。1年間の統計だ(7月の雇用動向)。それは製造業の不況と最低賃金引き上げによる雇用の悲劇だ。40代の家長は経済を支える軸だ。その世代は概してろうそく民心の側だった。彼らの票が選挙を揺さぶった。その40代が所得主導政策の最大被害世代になった。彼らの挫折と鬱憤は残忍な逆説だ。権力核心部の理念的資金が足りなくなった。しかし彼らはその論理に執着する。