【コラム】文在寅経済の残忍な逆説(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.23 13:16
「私たちも国民だ」--。その言葉は最低賃金引き上げ反対のスローガンだ。零細自営業者はそのように書かれたカードを持って叫ぶ。その場面は圧縮的だ。文在寅(ムン・ジェイン)経済の混線を視覚的に規定する。それは民心の小さな決起だ。彼らのデモ現場は絶叫だ。「政府は大企業の貴族労働組合の表情ばかり眺めている。私たちのような零細業者も目を向けるべき国民だ」。
最低賃金の問題は扱うのが難しい。政府の推進方式は急進、過激だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は理念的使命感で疾走した。その速度戦は小さな店には衝撃だ。コンビニエンスストア・飲食店の経営者は苦しい。決起は続く。外食自営業者の叫びは激しく賢い(20日)。「外食自営業を殺す最低賃金引き上げ撤回し、業種別に差別適用すべきだ」。しかし政府は拒否する。無差別と画一的な強行だ。