【コラム】大韓民国がサッカー崛起をするためには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.15 13:21
ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会に出場したサッカー韓国代表が今夜、バーレーンと第1戦を行う。ストライカー孫興民(ソン・フンミン)は今大会で金メダルを獲得すれば兵役が免除されるため関心が集まっている。サッカー選手の価値はよく移籍料で表示されるが、孫興民は9300万ユーロ(約120億円)を超える。ロシアワールドカップ(W杯)の優勝賞金は3800万ドル(約43億円ォン)、賞金総額はその10倍ほどだ。11日に開幕したイングランドのプレミアリーグではこれよりはるかに大きな金額が行き来する。選手の移籍料や収入もプレミア級だ。BBCによると、プレミアリーグは2016-17シーズンに約45億ポンド(約6700億円)の収益を出した。これほどならサッカーは金の卵を産むガチョウであり21世紀の有望産業だ。
サッカーは地球村の共通言語でもある。女性が最も嫌がるのが「軍隊でサッカーをした」話というが、それは必ずしも事実というわけではなかった。ロシアW杯当時は全国民がサッカー博士だった。女性も例外ではなかった。
世界的にサッカー熱気が高まる中、大韓民国のサッカーは後退している。韓国代表チームの競技力は2002年韓日W杯当時よりも退歩した。韓国プロサッカーKリーグは「自分たちだけのリーグ」になりつつある。大衆はKリーグに無関心だ。その理由は幼い子どもたちも知っている。スピードがなく、バックパスが多い。サッカーの生命はゴールだが、0-0の引き分け試合が多い。ロシアW杯で0-0試合は計64試合のうち1試合しかなかった。昨季のプレミアリーグでも0-0の引き分け試合は8.4%にすぎない。ところが今季のKリーグでは132試合のうち15試合(11.36%)は得点のない引き分けだ。韓国サッカーを盛り上げるために大韓サッカー協会会長は40億ウォン(約4億円)を話している。ヒディンク監督に劣らない外国人監督を連れてくるということだ。ところが外国人監督1人を迎えるだけで韓国サッカーが変わるだろうか。中国は習近平主席が立ち上がって「サッカー崛起」を叫んでいる。本当にサッカー崛起が必要なのは大韓民国だ。