中国製偽ブランド品を韓国に流通して約３５億ウォン（約３憶４６００万円）の収益をあげた業者に裁判所が実刑を宣告した。この業者が韓国に持ち込んだ偽ブランド品の正規品市価は１３００億ウォン台に達する。

釜山（プサン）地方裁判所刑事８単独ソン・ジュンホ部長判事は、商標法・犯罪収益隠匿の規制および処罰に関する法律違反の疑惑で起訴されたノーブランド衣類業者Ａ（４７）に懲役２年６月と追徴金３２億４１３０万ウォンを言い渡したと２日、明らかにした。共犯のＢ　（２７）にも懲役１年６月に執行猶予３年・社会奉仕１２０時間を宣告した。

ソン判事は「偽造商品を全国に販売する最上位卸売業者であるＡが販売あるいは所持した偽造商品の金額が１３００億ウォンを超えるほど多かった」とし「Ａの犯行で、ブランド品を買う意思がない国内の消費者が国産製品の代わりに中国製偽ブランド品を買う結果になったとすれば、結局、国内業者に売り上げに損失を負わせ、国家経済にも損害をもたらしたもの」と判決の理由を説明した。

Ａは２０１５年から２０１７年まで中国で海外有名ブランドの偽造品を持ち込みインターネットポータルサイト、カフェなどを通して全国の卸小売業者に販売した。

約２年間、Ａが国内に持ってきた偽ブランド品は１４万点余り、正規品市価１３００億ウォン分に達する。Ａはこの中で１３万点余りを販売して約３４億９０００万ウォンの利益をあげた。

Ａは取り締まりや追跡を避けるために中国と韓国に倉庫を置いて１年に一回ずつ偽造製品を移して保管し、販売収益を家族の口座に送金して隠匿しようとした。

Ａが流通した偽ブランド品はルイ・ヴィトン、グッチ、シャネル、プラダ、ボッテガ・ヴェネタ、バーバリー、ローレックス、カルティエなどだ。品目はカバン・財布・衣類・時計など多様だった。

Ａは主に中国から偽造商品を供給して韓国に流通し　Ｂは事務室と倉庫を管理しながら卸小売業者に注文を受けて販売する役割を果たしていた。

捜査機関は逮捕当時、Ａの倉庫から正規品市価１００億ウォン相当の偽ブランド品１万点余りを発見して押収した。