米国の悪党を倒す日本の英雄・力道山 「朝鮮人」カミングアウト後に疑問死(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.23 17:19
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力道山が米国のレスラーを攻撃している。日本人は「米国」を倒す力道山に歓呼した。(中央フォト)
力道山。この漢字を日本人は「りきどうざん」と読み、韓国では「ヨクトサン」、北朝鮮では「リョクトサン」と読む。この固有名詞を読む時、北東アジア3カ国の国民の情緒と印象は異なる。日本の社会学者、板垣竜太氏は論文「東アジアの記憶の場としての力道山」(歴史批評2011年5月号)で「力道山という人物には日本人・朝鮮人・韓国人としての国民性または民族性が付与され、投影された」という論旨を展開する。それぞれ異なる発音で呼ばれる力道山の中に日本の植民支配、米国に対する日本人の感情、民族差別、太平洋戦争、冷戦と脱冷戦など東アジアの歴史が絡んでいるということだ。
金信洛(キム・シンラク、力道山の本名)は1924年に咸鏡南道洪原郡(ホンウォングン)で生まれた。相撲の才能に恵まれていた彼は横綱を夢見て日本に渡り、相撲界に飛び込んだ。しかし日本人の視線と差別に苦しんで力士の象徴である髷(まげ)を自ら切った。当時、日本で胎動期だったプロレスに足を踏み入れた力道山はハワイで1年間修行した後に帰還した。