明治文化行事も安倍首相の「過去史無視」宣伝の場に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.04 09:13
当時の薩長同盟会談場は現在京都の同志社大学今出川キャンパスに変わっていた。アイロニカルにも同志社は幕府派の核心で明治維新に反対した会津藩出身の新島八重の夫の新島襄が設立した大学だ。看護士になった新島八重は姉妹校である同志社女子大学を設立した。逆賊として追い詰められた会津出身がリベラル教育に活路を見出した格好だ。詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)と鄭芝溶(チョン・ジヨン)が同志社に留学したのもこのようなリベラル精神と関係なくはなかっただろう。校庭では並んで設置された2人の詩人の詩碑を見つけた。
会津は現在の福島県西部に当たる。2011年の大地震に続き大規模な原子力発電所事故が発生したまさにその地域だ。NHKは2013年『八重の桜』という大河ドラマで福島住民の自尊心を引き立てながら逆賊とされた会津出身者らと歴史的和解を試みた。ドラマを通じて視聴者と対話を試みた。今年は雰囲気がとても違って見える。