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慰安婦題材の韓国映画『ヒストリー』 関釜裁判劇的勝訴の実話描く

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2018.05.28 14:13
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旧日本軍慰安婦を題材にした韓国映画『ヒストリー』(原題、ミン・ギュドン監督)が『鬼郷』(チョ・ジョンネ監督)や『アイ・キャン・スピーク』(キム・ヒョンソク監督)の後に続く。

6月末に公開予定の『ヒストリー』は日本の裁判所を騒がせた関釜裁判の実話を描いている。関釜裁判は1992年から1998年まで6年間、23回にわたって下関と釜山(プサン)を行き来しながら日本政府を相手に繰り広げた法的闘争のことだ。10人の被害者原告団が勝訴するまでの劇的で感動的な実話が映画にそのまま描かれている。

 
キャスティングだけが目を引く映画ではない。女優キム・ヒエが原告団団長のムン・ジョンスク役を演じたほか、キム・ヘスクが原告団ペ・ジョンギルを、イェ・スジョンがパク・スンニョを演じている。若手演技者として女優イ・ユヨンと俳優キム・ジュナンがキャストに名前を連ねている。俗に言う「期待を裏切らない女優」あるいは「またその女優?」と言わせるような常連俳優・女優の名前はリストに見当たらない。

それでも自信があふれている。『ヒストリー』は、100億ウォン(約10億円)台の大作が次々とい封切りを待つ6月末の夏シーズンの劇場街の扉を開く。昨年末に撮影を完了し、後半作業を経て6カ月を待っての公開だ。映画に対する期待が大きく、また期待と同じくらいの成果を作品に込めることできたという自信が伺える部分だ。

事実上、失敗はありえないという予測も多い。韓国の観客なら、作品世界に深く入らざるをえない慰安婦被害者をテーマにしているためだ。

2016年に公開された『鬼郷』は無名の女優と監督が作った作品であるにもかかわらず358万人の観客を動員した。奇跡のような成績だった。低予算で作品性を認められるには厳しい環境だったが、残酷だった当時の被害状況と「どんなものも補償にはなりえない」という被害者の心境をうまく表現しているという評価を受けて劇場を涙の海に変えた。

2017年に公開された『アイ・キャン・スピーク』は、俳優イ・ジェフンとベテラン女優ナ・ムニという興行が約束されたキャストと明るさを前面に出した作品だったが、その中に慰安婦被害者の物語を溶かし込んで深い感動を呼んだ。製作が数年間も難航していたところ、劇的に完成した同作は328万人の観客を集めて興行に成功した。

『ヒストリー』がこれら2作品の後に続いて観客の心を動かすことができるかどうか期待が集まっている。映画制作関係者は「内部試写を何度もするたびに多くの人々が涙を流した」とし、映画への自信を表わした。

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