<韓米首脳会談>トランプ氏「条件が満たされなければ米朝会談はしない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.23 07:04
奇襲的な記者団との質疑応答をめぐり、トランプ大統領が文大統領との初めての首脳会談時のように変則カードを切ったのではないかとの声もある。トランプ大統領は昨年6月、ワシントンで開かれた初首脳会談の時、拡大首脳会談を始めながら、突然、鉄鋼などをめぐる貿易不均衡問題を提起した。トランプ大統領は米国取材陣の前で、米国通商責任者が韓米貿易不均衡を問題にする発言をするよう機会を与えたりもした。
トランプ大統領のこの日の発言は、北朝鮮に対する圧迫メッセージという分析が出ている。北朝鮮が米朝首脳会談中止の可能性を取り上げて米国に譲歩を迫ると、トランプ大統領もやはり会談中止カードで北朝鮮を圧迫する「双瀬戸際戦術」に出たということだ。特に、文大統領が同席する場で公開的に取り上げて圧迫の効果を最大化したという指摘もある。このため、トランプ大統領からボールを受け取った北朝鮮の態度如何によっては、米朝首脳会談が決裂の危機に向かう可能性もあるとの見方も出ている。トランプ大統領はこの日、「金正恩が習近平主席と2回目に会った後、態度が少し変わったのではないかと考える」とし「それに対して、特に良い感じではない」と中国に向かって公開警告を与えたりもした。