「大統領！　原子力発電所輸出についてお願いします。最近急に進められているエネルギー転換政策により韓国の学生は夢を失う危機に置かれました。夢をあきらめることはできません。大韓民国を世界最高の原発強国にしたいという夢を守ってください。韓国の原子力産業界を助けてください！」

２１日午後に全国原子力大学生連合代表のチャ・ミンスさん（ソウル大学原子核工学科３年）はソウル・光化門（クァンファムン）広場で開かれた「原発輸出国民行動」の発足式で文在寅（ムン・ジェイン）大統領への書簡を淡々と読み上げた。よく聞かれる集会の叫びではなかったが、一節ごとに不安な未来を心配する気持ちが込められていた。この日正式に発足した原発輸出国民行動は原発産業育成と輸出拡大に向け各界各層の代表が集まった市民運動機関だ。

共同会長に委嘱された鄭根謨（チョン・グンモ）元科学技術部長官はあいさつを通じ韓国の科学と文化を花開かせた世宗（セジョン）大王が見下ろす光化門広場で原発輸出国民行動の発足式・文化祭が開かれることに特別な意味を付与し、「原発は先端科学技術の花で、原発輸出に向けた国民統合大会は科学技術の未来に進む国民運動だ」と強調した。

ＵＡＥに輸出した先端原発の開発を率いた李宗勲（イ・ジョンフン）元韓国電力社長は、「世界原子力協会の資料によると２０３０年までに世界的に１６０基ほどの原発建設が計画されている。このうち中国やロシアなどの自国建設分を除いても７０基ほどの原発が韓国が受注できる対象だ。最小限３０００億～４０００億ドルに達する巨大な市場で、韓国政府が国家経済浮揚と雇用創出を図るならばそれこそ『神が下した祝福』に違いない」と強調した。

原発輸出国民行動は今後も与野党、進歩と保守という既存の枠組みを超えて原発輸出に知恵を集め、１００万人支持署名などを通じて韓国政府が持続的に原発輸出にまい進するよう要請する計画だ。