韓経:【取材手帳】日本にはない韓国の「リサイクルゴミ大乱」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.04 08:59
日本特派員として赴任した当時、生活ゴミ処理問題で慌てた記憶が今でも鮮やかに蘇る。韓国のアパートに該当する日本のマンションの生活ゴミ収集所には「可燃ごみ」と「不燃ごみ」の表示だけがぽつんとあった。ヨーグルトの入れ物やプラスチック素材の弁当ケース、各種ビニール類と紙牛乳パックをどのように処理するべきか、生ゴミはどこに捨てるのかをめぐり、しばらく隣人の様子を伺う日々が続いた。
韓国で分別して出す生活ゴミの大部分が日本では「可燃ごみ」に分類されて焼却処理される。初めは日本社会が環境問題に無感覚で制度が後進的だと思った。ところで、こういう日本のゴミ処理システムを振り返るきっかけになったのが、最近韓国で起こっている「リサイクルゴミ大乱」事態だ。
日本では収集および処理が便利なプラスチックのボトル容器やガラス瓶類、アルミニウム缶をはじめ、新聞や大型包装ボックスのように規格化された紙類だけをリサイクルの対象にしている。ミネラルウォーターや飲み物を入れたプラスチック容器はラベルを除去した後、指定された場所に捨てるようにしてリサイクルにかかる手間を減らす。リサイクル効率が高い物だけを集中的にリサイクルしているのだ。