【時論】崖っぷちに追い込まれた安倍首相の政治運命(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.22 08:04
安倍晋三首相の支持率は自分と親しい人物が運営する学校法人が特恵を受けたという「モリカケスキャンダル」のために過去最低となった。9月に「3選」を狙う安倍首相は政治的な危機を迎えている。世論調査で安倍内閣の支持率は1カ月前の44%から31%に落ちた。2012年12月の「第2次安倍内閣」発足以降、最低値だ。安倍首相の今回のスキャンダルは過去1年間ずっとふくらみ、最近は森友学園契約当時に作成した文書を財務省の職員が改ざんしたことが明らかになり、「アベグジット(Abexit:安倍首相の退陣)」の可能性まで提起されている。
最近のモリカケスキャンダルを通じて日本政治の変化を読むことができる。まず、保守の象徴である安倍首相に対する賛否が明確になっている点だ。安倍首相はこれまでの首相とは違い、猛烈なファンと反対派が確実に存在する。1960年に安倍首相の祖父・岸信介首相が推進した日米安全保障条約改定に反対する大規模デモ以降、現首相に対する退陣デモは日本政治史で探すのが難しかった。