78歳の日本写真家・久保田博二氏、50年の代表作集め韓国で初の個展(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.20 14:51
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ドキュメンタリー写真作家の久保田博二氏(78)は1970年代後半からミャンマーと北朝鮮を数十回にわたって訪問し、中国45地域を1000日かけて一周しながら写真を撮った。作品活動初期はモノクロ写真にこだわっていたが、1978年にミャンマーで「仏教聖地黄金岩チャイティーヨ」(写真)を撮影後からカラー作業を旺盛に試みた。(写真提供=學古齋ギャラリー)
色あせたジーンズに運動靴、濃いグレーのセーターの上に羽織った黒のベスト。黒の古いカメラバッグを肩にかけてその人はギャラリーに立っていた。すぐにでもカメラを取り出してシャッターを切りそうな、万全の態勢が整った姿だった。会場を訪れた観覧客の一人かと思ったが、少年のような笑顔を浮かべて流ちょうな英語で挨拶をした。「私が久保田博二です」。そう、彼こそがソウル昭格洞(ソギョクドン)學古齋(ハッコジェ)ギャラリーで開かれている写真展「久保田博二」の、そしてアジアを愛したマグナム・フォトの主人公だった。
久保田氏は世界的な写真家グループ「マグナム(Magnum)」の代表的な写真家の一人だ。學古齋本館と新館に分かれて開かれている今回の展示は、韓国で開かれる久保田氏の初めての個展だ。ドキュメンタリー写真家、久保田氏の作品活動50年を網羅する展示会で、彼のすべての作品109点が一堂に会している点で注目に値する。