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【時視各角】駐韓米大使変わったことも知らない韓国政府(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.02 10:12
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もちろん、青瓦台に同じような考え方や経験を共有する人々が集中的に抜てきされることはある。だが、どの集団でも仲間同士だけが集まると他の考えが入り込む余地がなくなる。批判に耳を塞ぎ、支持層の声には白旗を揚げる「自分たちだけの集団思考」に陥りやすい。THAAD(高高度ミサイル防衛)でも、韓日慰安婦合意でも、UAEとの外交葛藤でも、これまであらゆる国政が概ねそうだった。それに加えてコード人事は各国大使に、さらには司法府に拡散する一方だ。

平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)が目前だ。平和オリンピックにするという政府の意気込みは素晴らしい。だが「オリンピック平和」が北核の目くらましになってはいけない。平壌(ピョンヤン)が全く非核化の意志を示さない状況で、北朝鮮が変わるだろうという希望だけで北核問題を解決することはできない。本気で解決したいのであれば、平昌以降をどうしていくかという声がもっと激しく出てこなくてはならない。それが相性の良いドリームチームというものだ。だが、北朝鮮を刺激するのではないかと不安で、韓米合同軍事演習の日程さえ発表できない政府だ。“コード”だけに微動だにしない「合同チーム」だ。

 
文大統領は「私とは反対の意見を出すのが参謀の義務」と述べた。だが、そのような参謀がいるという言葉は聞いたことがない。「バカ盧武鉉」はそうではなかった。その上、今はその時と環境や条件も違う。北朝鮮の核は差し迫った脅威となっている。来週の北朝鮮軍の閲兵式に出席するだろうといううわさまで出回っている。

「それで北核はどうなるのですか」と、休む間もなく、隅々まで問うていかなくてはならない。韓半島(朝鮮半島)に「核のある平和」はありえない。北核と周辺強国の挑戦に、自分たちの政治理念だけで打ち勝っていくこともできない。ところで駐韓米大使が変わったのはかなり以前だという。韓国政府がそのようなことさえ耳に入れることができなかったのはよほどのことではあるまいか。

チェ・サンヨン/論説委員


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