金剛山合同公演を突然取り消した理由は?…韓国国防部長官の発言のせいか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.30 14:43
北朝鮮が29日夜、突然金剛山(クムガンサン)合同公演を取り消した理由は韓国側メディアに対する不満だった。北朝鮮は韓国に送った通知文で「韓国側メディアが平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に関連して北朝鮮が取っている真正性のある措置をを冒とくする世論をずっと広めている」とし「北朝鮮内部の慶祝行事まで突っかかっているだけに、合意された行事を取り消さざるを得ない」と主張した。北朝鮮が言及した「内部の慶祝行事」は2月8日建軍節を意味すると見られる。
それでは、理由はそれだけだろうか。専門家たちの間では他の理由がさらにあるだろうという分析だ。韓国のメディア報道にも心地悪かったかもしれないが、29日宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が「北朝鮮が核を使えば北朝鮮政権は地図から消されるだろう」という発言をしたことに対して北朝鮮が不満を抱いたかもしれないという見方もある。さらに、政府は北朝鮮が金剛山南北合同行事に十分な準備ができていないのも作用したと見ている。統一部当局者は30日「北朝鮮が金剛山で南北合同行事を行うにはまだ準備が不十分だったかもしれない」と話した。2008年パク・ワンジャ氏の襲撃死亡事件で金剛山観光が中断されてから施設が老朽化し、平壌(ピョンヤン)などの地域で北朝鮮住民を動員するのに無理があったらしいとの分析だ。合同文化行事は金剛山文化会館で行われる予定だった。