米タイムズスクエアに盧武鉉元大統領を卑下する広告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.26 16:03
米ニューヨークのタイムズスクエアに故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を卑下する合成写真の広告が掲載された問題が明らかになった。タイムズスクエア広告代理店が謝罪広告文を掲示したためだ。
タイムズスクエア広告代理店は25日(現地時間)午後、広告看板に掲示した謝罪文を通じて「にせ物でない本当の誕生日祝いメッセージに見なされる広告を流した」とし「送出後、該当メッセージに政治的に敏感な内容が含まれ、特に韓国で多くの人々を不快にさせたという話を聞いた」と明らかにした。
この代理店は「当社は誕生日や結婚プロポーズのように特別なことを祝おうと思う方々のためにサービスを提供する広告代理店で、通常政治や宗教に関連したメッセージは扱っていない」とし、「このような事態が起きたことに対して繰り返し謝罪の言葉を伝える」と明らかにした。
24日午前、極右団体コミュニティ「日刊ベスト貯蔵所(略称イルベ)」のホームページには盧元大統領を卑下する広告をニューヨーク・タイムズスクエアに流したという文章が掲載された。この文章には広告契約書に見える文書の写真も添付された。
しかし、ねつ造の可能性が提起され、この会員はイルベにこの広告の受付の内訳が記載された広告代理店のホームページのキャプチャー画像を公開した。彼は「嘘のように思われるのは理解するが、嘘でない」として「本当に広告を出した」と主張した。
オンラインではしばらくの間、該当広告の真偽をめぐって論争が繰り広げられた。特に、ユーチューブ、ツイッターなどSNSに実際ニューヨーク・タイムズスクエアに該当広告が掲載されたという認証動画や写真などが載せられ、問題はさらに浮き彫りとなった。
問題の映像と写真には盧元大統領の顔やヒップホップ歌手、コアラを滑稽に合成した姿が写されていた。また「ウンジ(「落ちる」という意味のネット新造語)」など盧元大統領の死を卑下する言葉が含まれた文章もお祝い文章の形式で掲載された。だが、現場の写真と映像が増えることで広告が実際に掲載された可能性が高くなった。
これを受け、ニュースのコメントやSNSなどでは非難する文章が殺到し、ニューヨーク総領事館にも海外同胞から抗議の電話がかかってきたことが分かった。韓国でも青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願掲示板にも24日「広告を出したイルベを処罰してほしい」という請願が投稿された。