<平昌五輪>シドニー南北合同入場に寄与したバッハ委員長…今日の選択は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.20 13:05
トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長には忘れることができない思い出がある。2000年シドニー夏季オリンピック(五輪)の開会式で南北(韓国・北朝鮮)が韓半島(朝鮮半島)旗を掲げて共同入場した瞬間だ。これに寄与したのがバッハ氏だった。バッハ委員長は2014年の中央日報のインタビューで「IOC委員の資格でソウル・平壌(ピョンヤン)を非公開で行き来しながら水面下交渉をした」とし「最後の瞬間まではらはらしたが、実際に入場する姿を見て涙が出た」と振り返った。
シドニー五輪から18年が経過した現在、バッハ委員長は南北和合のもう一つの歴史を刻む準備を終えた。今回は世界スポーツ大統領と呼ばれるIOC委員長としてだ。スイス・ローザンヌのIOC本部で20日午前9時30分(現地時間)に始まる「平昌会議」を主宰する。来月9日に開会する平昌冬季五輪に北朝鮮選手団が参加する問題に対する最終決定権はIOCにある。
バッハ委員長はこの日の会議で南北双方が協議してきた事項について聞いて結論を出す予定だ。IOCは「会議後にバッハ委員長が声明を発表する予定」と明らかにした。女子アイスホッケー単一チームのエントリーがどうなるのか、開会式で南北選手団が韓半島旗を持って入場できるかなどを決めるバッハ委員長の口に世界が注目している。