韓経:【社説】韓米同盟と北核共助をテストする金正恩の新年の辞
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.02 10:37
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が対南融和策と対米脅迫を盛り込んだ新年の辞をきのう出した。金正恩は肉声での演説で「南朝鮮(韓国)で遠からず開かれる冬季五輪は民族の地位を誇示する良い契機であり成功的開催を望む。(平昌に)代表団を派遣する用意があり、このために北南当局が至急に会うこともできる」と述べた。彼は「だれとでも対話と接触の往来の道を開いておく」ともした。額面通りならばすぐにでも平昌(ピョンチャン)五輪参加と対話の糸口が開かれるような言及だ。
だが「平昌五輪参加」にさまざまな条件と端緒をいっぱいにぶら下げた。金正恩は「(南朝鮮当局は)すべての核戦争演習を止めるべきで、米国の核装備と侵略武力を引き込む一切の行為を片付けなければならない」と釘を刺した。米国に向けては「米国本土全域が核打撃射程圏内にあり、核ボタンが私の事務室の机の上に常に置かれているということは決して威嚇ではなく現実であることをしっかりとわからなければならない」と威嚇した。その上で「わが民族同士」を何回も強調した。