韓経:トランプ大統領の「インド・太平洋戦略」…「右往左往」混線する青瓦台
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.10 10:16
米国と日本が最近首脳会談を契機に取り上げた「自由で開かれたインド・太平洋構想」に韓国が参加するかをめぐり混戦が起き、韓国政府が鎮火に乗り出した。
インド・太平洋構想は日本の安倍晋三首相が昨年8月にケニアで開かれたアフリカ開発会議基調演説で発表した外交戦略で、米国・日本・インド・オーストラリアの4カ国が中心となってアジア・太平洋地域の航行の自由と法の支配、公正で互恵的な貿易などを推進するという構想だ。米国も今月6日に米日首脳会談を契機に「インド・太平洋」という表現を使い、インド・太平洋構想は米日共同の戦略として浮上した。この構想の目指すところが「中国包囲」というのが大まかな見解であるため、韓国政府は悩みを抱える側面がある。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)高位関係者は9日、韓米共同メディア発表文に「トランプ大統領は韓米同盟がインド・太平洋地域の安保・安定と繁栄のための核心軸であることを強調した」と言及した背景を問う記者らの質問に「トランプ大統領が強調したということであって、韓国が同意したということではない」と話した。続けて「共同メディア発表文に出てきた内容はトランプ大統領と文在寅(ムン・ジェイン)大統領が一緒に話したことではなくトランプ大統領の話」とし、「文大統領は事実上初めて聞く概念であるため私たちは合意文から除外することにした」と説明した。