【社説】深い共感を得たトランプ訪韓…「力を通じて平和を守る」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.09 11:32
1泊2日間訪韓したドナルド・トランプ米大統領が強固な韓米同盟に対する信頼を韓国人の胸に与えて昨日、離れた。トランプ大統領はその間、両国間貿易不均衡問題を問い詰めると数回も明らかにした。訪韓中に韓米自由貿易協定(FTA)改正が障害になるだろうという観測が少なくなかった。韓米首脳会談と国会演説で突出発言を吐き出し、険悪な雰囲気が演出される懸念も拭えなかった。
だが、トランプ氏はどの場面でも両国の友好的な雰囲気を台無しにするような発言は全く口にしなかった。それだけではなく、悪天候で戻ったものの、昨日午前には予定になかった非武装地帯(DMZ)の電撃訪問を試みた。韓米同盟の強固さを見せるために誠意を尽くしたわけだ。
彼の国会演説は今回の北東アジア歴訪の白眉だった。トランプ氏は演説の序盤を伝統的な韓米間友好と韓国の成功神話を強調することに割いた。彼は「韓国が成功するほどさらに決定的に金正恩(キム・ジョンウン)体制中心の暗い幻想に打撃を与えることになる」とし「繁栄する韓国の存在自体が北朝鮮独裁体制の生存を脅かす」と宣言した。韓半島(朝鮮半島)情勢の本質をこのように正確に見抜いた外国指導者は見つけることが難しい。