北朝鮮政権を肥えさせるだけの支援は「堕落天使」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.20 15:00
こうした状況にもかかわらず、統一部は21日の南北交流協力推進委員会で800万ドル規模の対北朝鮮支援を決めた。世界食糧計画(WFP)に450万ドル、国連児童基金(UNICEF)に350万ドルを出し、妊婦・児童支援に使われるという。いくら良い政策であってもタイミングが重要だ。核・ミサイル挑発の局面で突然取り出した対北朝鮮支援カードは最悪だ。北朝鮮が秋夕(チュソク、中秋、10月4日)離散家族再会提案にまで背を向けた状況であり、なおさらそうだ。批判が出ると統一部は「支援を決めただけで、執行時期については状況を眺める」と釈明した。その一方で世論形成に力を注いでいる。国連が北朝鮮の人口2500万人のうち1800万人が食糧不足脆弱人口と規定したという統計値も提示した。対北朝鮮制裁を毀損するものではなく、北朝鮮の転用の可能性もないという問答資料も配布した。
しかし当局者の表情には当惑感が見える。以前の政権では対北朝鮮支援より制裁を重視したブリーフィングをしてきたが、突然、言葉を変えたからだ。急いで進めたところ、部処間の食い違いも表出した。対北朝鮮支援時期をめぐり統一部と国防部が対立しているのが代表的な例だ。