【時視各角】文大統領周辺の危険な北核観
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.11 14:20
北朝鮮の核・ミサイルは韓国を狙ったものだ。こうした当然の認識は、驚くことに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の周囲のかつて主体思想派だった参謀や南北首脳会談経験勢力からはあまり見られない。北核に対処するために韓国に戦術核を置くべきだという主張は青瓦台(チョンワデ、大統領府)では全く受け入れられない。北核は決して韓国攻撃や脅迫用でないというのが、この人たちの支配的な考え方だ。
大統領周辺の人たちは北朝鮮の戦略核が米国を狙ったものと考えてきた。北核は米国から生存するために自衛権レベルで開発したものであり、韓国を攻撃する意図はないという主張だ。筆者が「北核は韓国を侵略したり支配するための目的であり、米国の支援を遮断するための手段」と話すと、「何を言うのか」と理解しがたい表情を見せたりする。