【社説】左右交互に点灯するのはハザードランプではない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.31 09:32
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が30日、「太平洋に向けミサイル訓練をたくさんやる」と明らかにして追加挑発の意志を表わした。米国と日本を狙い中長距離ミサイルの発射を継続する意向を示唆したものだ。この日国連安全保障理事会は北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)発射を強力に糾弾する議長声明を全会一致で通過させた。中国とロシアまで賛成票を投じ、声をそろえて警告したことを物ともせず北朝鮮が民族共倒れを招く核挑発の意志を再確認した点を糾弾せざるをえない。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、日本の安倍晋三首相と電話会談し、「対北朝鮮圧力を極限まで高める」ということで認識を共にした。しかし本当に重要なトランプ米大統領との通話は挑発から3日が過ぎても行われなかった。トランプ大統領は北朝鮮が挑発するたびに安倍首相と電話会談し、「日本と100%ともに進むだろう」と強調してきた。通話回数だけで10回だ。これに対し文大統領はトランプ大統領と2度通話しただけだ。韓半島(朝鮮半島)が韓国戦争(朝鮮戦争)以来最大の危機という状況で韓米首脳間の疎通がこんな水準ならば「コリアパッシング」の懸念が出てくるのも無理はない。