【コラム】中国を見る韓国の本心(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.30 10:26
いま中国を見つめる韓国民の考えはとても混乱している。心変わりした恋人のようでもあり、私たちがこれまで見誤っていたようでもある。最近の北朝鮮の核・ミサイル問題で中国の行動を見る韓国民の心情は、小姑に対する妙な反感というようなものだった。中国は韓半島(朝鮮半島)に2つの韓国政策を固守する中で二重的態度を堅持してきた。このような中国の二重性の前で韓国は漠然とした期待感を持ちしがみつくように求愛した。このように中国に向けたわれわれの計算間違いの求愛と密着がいまわれわれに深い喪失感と冷酷な代価を払わせているのだ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領就任後に中国は対韓融和政策を本格的に稼動し始めた。国賓訪中で朴大統領は中国の最上級歓待を受け満足だった。そして功を重ねておけば後日不利な時に災いを免れられるという考えを持つようになった。アジアインフラ投資銀行(AIIB)加入、韓中自由貿易協定(FTA)を強行し、天安門の望楼で習近平国家主席、プーチン大統領とともに戦勝記念閲兵式を参観した。この時が韓中関係の最全盛期だっただろう。
しかし高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定後、朴大統領の築いた塔は中国の感性的対応と中国式国益計算方式の前で一気に崩れてしまった。習近平主席は国際社会の批判にもかかわらず、政治的対立問題を経済報復措置に結びつけた。伝統的に中国は彼らの領土と国民、そして主権を守っていくのに徹底的に中国式で対応する。その方式は力の論理と自己中心的利益計算方式が中心軸を成す。