李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長に懲役５年を言い渡した１審裁判所（ソウル中央地方裁判所刑事合意２７部）は李副会長のチョン・ユラ氏に対する乗馬支援などを賄賂に判断し「政治・資本権力の不道徳な密着」と明らかにした。同時に「政経癒着は過去のことでない現在進行形だった」とも述べた。

この日、裁判所（部長キム・ジンドン）は李副会長に対して「朴前大統領との単独面談で明らかに請託したと見ることはできない」としつつも「李副会長がチョン・ユラ氏への乗馬支援に関与したのが認められる。乗馬に関連した６４億ウォン（約６億２１９８万円）が（李副会長の）横領額と認められる」と明らかにした。

また「サムスンのコアースポーツのコンサルティング代金はいずれも賄賂だと判断される」としながら「サムスンの乗馬支援７７億ウォンのうち７２億ウォンが賄賂と認定される」と明らかにした。

また、裁判所は李副会長が崔順実（チェ・スンシル）被告・チョン・ユラ氏の存在を認識しながらも国会で偽証したという点を認め、サムスンが資本取り引きの申告をしなかったということから国外財産逃避の容疑も認めた。

李副会長は朴前大統領と崔順実被告側に４３３億ウォン相当の賄賂を供与したか、供与を約束した容疑などで起訴され、２月２８日に拘束された。李副会長に適用された容疑は賄賂供与と特定経済犯罪加重処罰法上横領および財産国外逃避、犯罪収益隠匿の規制および処罰などに関する法律違反、国会での証言・鑑定などに関する法律違反など５つだ。特検が求刑した李副会長の刑量は懲役１２年だ。