【社説】自信に充ちた大統領、100日記者会見で惜しかったこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.18 07:44
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任100日記者会見は形式と内容の面ですべて新鮮だった。就任100日に際した会見は歴代政府から続いてきたが、今回のように台本なしに行われたのは初めてだ。会見場所を春秋館より広い迎賓館に決めたことや記者団の椅子を半円形で配置したこと、大統領が机の前に座って質疑応答をしたことも視線を合わせた、より幅広い疎通を象徴するのに十分だった。
質問内容を事前告知されなかったにもかかわらず、文大統領の回答ははばかることなく自信に充ちていた。外交・安保をはじめ、経済、社会、政治、慰安婦、韓米自由貿易協定(FTA)問題に至るまで国政全般を掌握しているという印象を与えるのに十分だったし、確実な未来の青写真を提示してほしいと望む国民に信頼を与えることができた。
特に、改憲を公約として前面に出して執権してからはなかったことにしてしまう歴代政権とは違い、国会改憲特別委で改憲議論に合意できない場合、政府主導で改憲に出るという強い意志を表明したのは高く評価すべきだ。来年の地方選挙で改憲するというロードマップをもう一度明らかにすることで、政界にとってはより積極的な改憲議論の圧力を受けざるを得なかっただろう。