【コラム】「韓半島戦場」を防ぐには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.17 09:04
盧武鉉の見方は鮮明だ。「スイスの平和は安保なくして守られない。武装は国の必須要素だ。力がなければ平和は維持されない」(2007年6月)。スイスは中立国だ。だがスイスは国防を鍛錬する。その国の国民は平和を物乞いしない。隣国に文句を言わない。領土守護に慈善はない。
文大統領の8・15イメージは「主導権」だ。彼は「韓半島問題はわれわれが主導的に解決しなければならない」とした。これはキッシンジャーの言葉に対する反論とも受け取れる。キッシンジャーは「(北朝鮮の核問題に)どの国も韓国ほどより有機的に(organically)関連した国はない」(12日付ウォールストリートジャーナル)とした。彼は国際政治の元祖だ。その一節には軽蔑が漂う。安保の主人意識の欠乏は嘲笑を買う。大統領の祝辞には状況の主導意志があふれる。実践案ははっきりしない。文大統領は「国防力が後支えする堅固な平和」を語った。だがICBM防衛の具体的手段は抜けていた。