【コラム】「親切な在寅氏」が正義も生き返らす(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.31 15:02
作家のキム・フン氏はいつか「他人に親切な人になりたい」と話したことがある。ニーチェを読んだが「正しい人は早く判断しない。(中略)他人の話を傾聴する者で、他人に親切な者だ」という文章に引かれたという。そして「大いに反省した」と吐露した。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の脱原発構想は価値のある試みだ。全世界の6カ国がすでに脱原発を宣言した。だが、あらかじめ結論から出し、任意機構である公論化委員会が責任を取って追われているかのように決めるのは困る。脱原発は安全や環境、国家エネルギーの需給のレベルで総合的に考慮する必要がある。ドイツとスイスも30年間議論した末に議会表決によって決まった。スイスは国民投票を5回も行った。