【コラム】韓国ドラマ視聴で騒々しい北京の北朝鮮大使館(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.26 15:32
中国北京の北朝鮮大使館が最近、落ち着かない。平壌(ピョンヤン)から特別検閲団が投入され、徹底的な調査が行われている。コンピューターやCDはもちろん、保存装置の外付けハードディスクやUSBまで調べているという。大使官邸の外で居住してきた公館職員と家族も例外でない。調査の結果しだいでは平壌召還措置を含む粛清があるという話も出ている。北朝鮮の「外交1番地」と呼ばれる在中大使館でどんなことが起きているのか追跡した。
発端は一つのテレビドラマだった。在中北朝鮮大使館所属の幹部が先月末、韓国ドラマをこっそりと見て摘発されたのだ。目をつぶったり大使館内の懲戒で終えることも可能だった。しかし状況は簡単には終わらなかった。北朝鮮代表部の「軽工業代表」を務める人物だったからだ。過去に海外公館に勤務した脱北者は「北京軽工業代表は北が必要とする人民消費品(主に軽工業製品)の調達を担当するかなり重要な地位」とし「特に金正恩(キム・ジョンウン)委員長とその一家、特権層の生活必需品を購入して平壌に送ることも担当する」と説明した。