韓国、上流層に有利な大学入試選考が増える理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.19 13:30
「退学までさせられるところだった生徒がソウル大学に合格するのが公正だろうか」「チョン・ユラ事件より大きな問題だ」。先月、安京煥(アン・ギョンファン)前法務部長官候補の息子問題が論争の的になると、保護者らがインターネットに載せた文章だ。安前候補の息子(20)は2014年、自律型私立高であるハナ高校に在学していた女子生徒を自身の部屋に呼び入れたことが分かった。学校先導委員会で退学処分を受けたが、再審を通じて懲戒の水位(特別教育履修)が低くなった。保護者は安候補の息子が学生簿総合選考によって2016年にソウル大に合格したことを問題視にした。退学まで取り上げられたが、「学業能力以外に性格・品性まで総合評価する」という学生簿総合選考をどう通過したのかということだった。
大学入試で学生簿総合選考の割合は毎年大きくなっている。韓国大学教育協議会によると、2019学年度大学新入生4人中1人(24.4%、8万5209人)を学生簿総合専攻で選抜する。特に、上位圏大学の選抜割合が高い。ソウル大は来年度の新入生の78.5%を随時募集で選ぶが、いずれも学生簿総合選考だ。ソウル大を含むソウルの上位大学8校で学生簿総合専攻の割合は45%に達している。高麗(コリョ)大62%、西江(ソガン)大55%、成均館(ソンギュングァン)大46%、延世(ヨンセ)大24%などだ。