【コラム】韓国のJノミクス、アベノミクスを跳び越えろ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.12 09:02
日本の安倍晋三首相は10年で完全に違う人になっていた。1週間前に取材のため訪れた東京国際フォーラムで見た彼は堂々としており自信があふれていた。しっかりとした口調で長文の演説をした。原稿を表示するプロンプターを使ったが、内容を詳細に話した。聴衆を没入させ講演後は企業関係者らと食事もともにした。
2007年9月12日、突然テレビの速報が始まると彼は辞任書を朗読し逃げるように首相を辞めた。第1次安倍政権が1年もたたずに崩れる瞬間だった。同年7月の参議院選挙惨敗が直接的契機だったが、相次ぐ政策失敗の末に首相職に耐えられなくない自ら廃族の道を選択したのだ。彼の失敗は未熟さから始まった。首相2人を輩出し父親は外相を務めた政治名門の家柄なので期待は高かった。だが側近を大挙登用し「お友達内閣」と揶揄された。この結果経済よりも右傾化イシューに重点を置き、国民と野党との疎通に失敗して政権は墜落した。