韓経:【社説】減少する対米輸出が心配な理由=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.08 13:22
米国に対する貿易黒字が急減しているという。産業通商資源部によると、今年1-5月の対米貿易黒字は69億2100万ドルだが、前年同期に比べて40億7000万ドル(36.7%)減少した。昨年の年間減少幅(25億6100万ドル)の1.5倍にのぼる。対米貿易黒字国の順位も9位(昨年5位)に落ちた。対米輸出が0.8%減少し、輸入は21.8%増加したからだ。輸出のうち大きな比率を占める自動車(-7.4%)、無線通信機器(-37.5%)が振るわない半面、輸入では半導体装備(130.5%)、航空機・部品(46.7%)、農水産物(29.2%)などが大幅に増えた。
米国の通商圧力を勘案すると、対米黒字の減少は今すぐ懸念されることではない。韓国を為替監視対象国に指定し、韓米FTA再交渉も予告した米国の圧力の程度がやや緩和する効果も期待できる。しかし対米黒字の減少が長期間続けば話は変わる。米国の景気回復動向にもかかわらず対米輸出が3年連続で減少したのは尋常でない兆候だ。世界最大市場で劣勢になれば他の地域への輸出にも影響が出る。