「ポケモンGO」の拡張現実技術、韓国が世界に先駆けてがん手術に応用
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.26 09:54
骨にできたがん(骨腫瘍)は肉眼では確認しにくい。現在はコンピュータ断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの放射線写真を見て腫瘍の大きさや位置におおおその目星をつけて手術している。このやり方ではがん部位の境界が正確には見分けられない。このため、よくあることではないが、全く違う部分を切除して腫瘍はそのままということがある。手術部位をガイドする高級装備「手術用ナビゲーション」が開発されたが、価格が4億ウォン(約4000万円)に達して使い方も複雑だ。
このような問題を解決するために「ポケモンGO」などに使われている拡張現実(AR)技術を応用した骨腫瘍手術が世界に先駆けて韓国で行われ成功した。盆唐(プンダン)ソウル大病院と大邱(テグ)慶北(キョンブク)科学技術院共同研究チームは25日、「世界で初めてタブレットPCで使用できる『骨腫瘍手術用拡張現実システム』を開発し、2015年脛骨に骨腫瘍がみつかった50代患者の手術で適用に成功した。このような結果をまとめた論文を3月に国際学術誌に発表した」と明らかにした。拡張現実は、使用者がスマート機器を通じて見ている実際のイメージの上に3次元の仮想イメージを合成して実際に存在しているかのように見せてくれる技術だ。