【コラム】安哲秀現象が背を向けた安哲秀の未来(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.24 15:45
安哲秀現象は既成政治に対する不信と嫌悪が出発点だ。彼の新しい政治というのは一言で旧態政治の清算だ。当然、「新しい血の輸血」がカギとなる。しかし、安哲秀が第三地帯を掲げて創党した国民の党はその「新しい血」からはほど遠い。新政治民主連合を離党した非盧湖南(ホナム)政治家が主軸だ。党の路線に対する論争や雑音・混乱まで重なり、2030世代は離脱して5060世代が流入した。支持基盤が不安定になると、安哲秀と安哲秀現象は急速に分離した。
そのような側面で、文在寅対安哲秀の2強構図は安哲秀現象ではない。文在寅の対抗馬としての安哲秀だ。もう少し正確にいうと、“好感”文在寅対“非好感”文在寅の対決で一時集まった不安定な支持だ。安哲秀が世論調査の数値を突きつけて、どんな方法を使ってでも反文連帯を形成することに成功していたら、機会は開かれていたかもしれない。だが、そのような政治力を見せることはできなかった。そのため保守に右傾化したが、その保守拡張にも失敗した。