【コラム】大宇造船海洋の悲劇は天下り社長たちが始まりだった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.11 13:04
任鍾竜委員長は大宇造船海洋が韓進海運と比較されることを快く思わなかった。新政権との取り引き説も一蹴した。「(文在寅代表がしないと言った)人材縮小も最大限する。だれかだけを大目に見る構造調整はない」とした。本当に取り引きしたとすればそのようにしただろうかという意味だ。彼の「正答」に容易に同意しない私に、彼は「現場に行ってみなさい」と話した。彼は「現場には人がいる。船がある。6000億ウォンのソナンゴルドリルシップが2隻もある。あの船を海に足止めしておくのは罪だと思った」と話した。そこで私は先月30日に巨済を訪れた。
「あなたが怪我してまでやるべき重要なことはない」。第1建造ドックに掲げられたプラカードが目に入った。向かい側にあの有名なソナンゴルドリルシップがある。海洋プラント、大宇造船海洋の不良の象徴だ。すべて作ったが船主が代金を払えないとして引き取りを先送りしている。いつ引き渡すのか。果たして引き渡せるのかわからない。受け取れなかった代金は1隻当たり5000億ウォン、2隻で1兆ウォンだ。大宇造船海洋に2次救済金融を支援させた主犯だ。大宇造船海洋がつぶれてしまえば代金を取り返す道は永遠に消えることになりかねない。