【取材日記】数値が語る韓国の子どもの不幸
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.05 14:12
「おもちゃを買って与えればそれでいいのか。かわいい服を着せればそれでいいのか」。誰でも一度くらいは聞いたことがある童謡『大人たちは知らない』の歌詞だ。大人は子どもが望むものを知らないという内容を軽快なメロディーにのせた歌だ。この歌は最近、子どもたちの間で人気だ。
2017年の韓国の子どもの心理状態はこの歌詞とほぼ一致している。児童保護団体「セーブ・ザ・チルドレン」とソウル大社会福祉研究所の調査によると、韓国の子どもの幸福感は比較対象16カ国のうち14番目だった。アルジェリアや南アフリカよりも低かった。絶対貧困に苦しむエチオピア(15番目)、大地震の余波が残るネパール(16番目)だけが韓国より低い。皮肉にも服・インターネット・携帯電話など物質的欲求を満たす側面では、韓国は16カ国のうち最上位圏だった。こうした中、家族・友人と一緒に遊ぶ時間がない(16番目)、大人が自分の話を聞かない(13番目)と語った。
チョロクウサン子ども財団が全国8600人の小中高生にした質問の結果もこれと似ている。教育時間を減らしてほしいという要求が1085件で最も多かった。私教育の縮小(741件)、試験の縮小(716件)、倫理体育授業の拡大(630件)が最も望む教育政策だった。国際連合児童基金(ユニセフ)が29カ国を対象にした調査では韓国の子どもの学業ストレスが最も大きかった。