韓経:【コラム】被害者フレームにはまった大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.28 13:03
宗教家はよくロバート・ヒューズの「不平の文化」を引用してこう話す。「自分の思い通りにならないからといって自らを被害者と考えて不平を言うべきではない」と。説教の内容のようになっていれば「被害者意識(victimhood)」という言葉が社会学者の目を引くこともなかっただろう。
選挙日が近づく中、被害者意識があちこちで噴出している。全国が「善」と「悪」、「私たち」と「あの人たち」という二分法で分かれている。政治家がこの隙を逃すはずはない。救世主を名乗って「公共の敵」を定める。そして敵がい心をあおる。