安倍晋三首相が２７日、ロシアを訪問してウラジーミル・プーチン大統領と首脳会談を行う。

ＮＨＫは同日、今回の首脳会談で、安倍首相が北朝鮮の軍事行動を自制させるためにロシアの圧力強化を求めていく予定だと伝えた。

最近、ロシアは北朝鮮の貨物旅客船「万景峰号」を修理し、来月から羅先（ラソン）－ウラジオストク新設定期路線に投じる計画を発表するなど、国際社会の経済制裁とは異なる動きを見せている。このため、一部では北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）政権が米中首脳会談以降、圧迫を強化している中国に代わってロシアに経済的支援を求める可能性があるとの見方も出てきている。

ＮＨＫによると、安倍氏は今回の首脳会談で、このようなロシアの北朝鮮経済措置について話し合う一方、北朝鮮の追加核実験および弾道ミサイル発射試験など軍事的威嚇行為を防ぐ共同対応を求めるものと見られる。

一方、安倍氏は昨年１２月の東京首脳会談に続き今回の首脳会談でも、北方領土（ロシア名・クリル列島）問題についても協議する方針だ。日本政府はロシア政府が求める極東地域の開発に日本企業が積極的に参加させるなどの経済支援を行う見返りに、ロシアが北方領土の返還に前向きな姿勢を取るよう強く求めている。安倍氏は今回の会談を機に両国が実施する共同経済事業を選定する作業を加速させるものとみられる。来月には両国の企業関係者が共同で現地調査を実施させたい考えだとＮＨＫは伝えた。