【社説】韓国、粒子状物質と黄砂で「マスク共和国」に?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.25 16:33
ソウル大保健大学院のイ・ギヨン教授は21日に開催された「粒子状物質、どうするべきか」というテーマの討論会で、「微小粒子状物質が多い日に外出を自制してマスクを使用するよう市民に伝える対処案は効果がない」と主張した。微小粒子状物質が黄砂マスクで完全に遮断されるわけでもなく、粒子が小さく室内に浸透するためだという。工場で着用する産業用マスクがまだ効果はあると勧告した。遠からず防毒マスクの話が出てもおかしくないほど大気汚染は日々悪化している。粒子状物質から逃避するところがないというのが我々が直面している現実だ。
妙案がないためマスクに頼る心情は理解できる。警察庁は新型黄砂マスク製品4980個を購入し、交通警察官に支給する計画だ。先日、ソウル市をはじめ全国教育庁は粒子状物質が多い日には野外授業を自制し、生徒にマスクを着用させるという対策を出した。これでは国民全員が顔を隠して歩く「マスク共和国」になるのではないか心配だ。