【社説】北朝鮮軍と北朝鮮政権は韓国の敵だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.21 15:30
19日夜、韓国大統領選挙の候補らによるKBS(韓国放送公社)テレビ討論で主敵問題が話題になった。「北朝鮮は主敵か」という劉承ミン(ユ・スンミン)正しい政党候補の質問に対し、共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補は「そのように規定するのは大統領がすることではない」と述べ、即答を避けた。この日の文候補のあいまいな発言は波紋を呼んだ。「文候補の安保思想が心配だ」 「指導者として資格がない」などという声も出ている。主敵とは我々を脅かす主な敵を意味する。
文候補が言うように国防白書に「主敵」という用語がないのは事実だ。主敵は参加政府時代の2004年に国防白書から削除した後、使用していない。しかし国防白書は2010年から「北は大量破壊兵器の開発と増強、韓国哨戒艦『天安』攻撃、延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような持続的な武力挑発などを通じて、韓国の安保を深刻な脅かしている」とし「このような脅威が続く限り、その実行の主体である北の政権と軍は我々の敵だ」と規定している。国防白書は同時に「現存する北の軍事的脅威に優先的に対応している」と記述している。したがってこの2つの文章を合わせれば、北朝鮮の住民は統一後に一緒に暮らすべき対象だが、北朝鮮の軍と政権は我々の主敵ということだ。