【時視各角】「韓半島4月危機説」が「偽ニュース」だって?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.18 09:11
「4月危機説」は“説”ではなかった。“ファクト(事実)”だった。われわれだけが一生懸命見ないようにしていた。米国は韓半島(朝鮮半島)周辺に空母を移動させて毎日のように大統領が「すべてのオプション」を叫んでいる。中国指導者は衝突を止めさせようとして米国に1時間以上にわたって電話をかける。北朝鮮はこれ見よがしにミサイルを次々と発射した。ところが韓国の外交部はのんきに「危機説には根拠がない」などと言っている。本当にそうだろうか。外交部の主張通り「4月危機説=偽ニュース」が正しいなら、米国のマスコミ各社はすべて廃業しなくてはならない。
ワシントンから見る米国マスコミは北朝鮮に対する軍事行動を既成事実化する雰囲気だ。CNNやFOXニュースでは一日中「北朝鮮」「軍事行動」という真っ赤な字幕が流れる。メディアだけではない。議会も「このままにしておくことはできない」が主流になった。大物政治家が先を争うように「北朝鮮への報復」を主張する。米国政府はどうなのか。13日の国務省の会見では「北朝鮮」という単語が58分間に26回登場した。たった2週間前を振り返っても、多くて1~2回程度だった。もう後戻りしたくてもできないほど、北朝鮮への軍事行動論は多く出すぎてしまった。ありとあらゆる「空威張り発言」でトランプが自ら招いた側面もある。