日米の140年家電史に“悲喜の双曲線”(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.05 13:09
東芝が後発走者の激しい追い上げに差をつけるために選択したのはエネルギーおよび発電機産業だった。特に、原発は産業サイクルが20~40年で長く、修理・メンテナンスなど管理収益も大きく長期間安定的に収益を上げるものと期待した。時折、売り物に出た米ウェスティングハウスを6200億円という巨額を投じて買収した。しかし、東芝のように原発がお金になると考えた企業は多かった。競争が激しかった。日立と三菱重工業・アレヴァなどが原発事業の協力を始め、韓国・台湾などが政府の建設融資に基づいて受注戦に飛び込んだ。
こうした中で2011年に起きた東日本大震災や福島原発事故は原発の発注を中断させた。競争を避けるために非注力事業に乗り出していた東芝は、絶望的な状況に置かれた。