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進むウォン高ドル安、1ドル=1100ウォン台が目の前に(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.28 11:12
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ウォン高が急速に進んでいる。

27日、ドルに対するウォン相場は前日より9.8ウォン上がった1112.8ウォン(約110円62銭)で取り引きを終えた。昨年10月10日(1108.4ウォン)以来5カ月ぶりに最高値だ。ウォン相場が一日で10ウォン近く上がったのは先週末、ドナルド・トランプ米国大統領が「トランプケア」法案の議会上程を撤回したためだ。トランプケアはトランプ大統領がオバマケオ(オバマ前大統領の健康保険)を代える目的として打ち出した中心公約だ。リーダーシップを大きく傷付けられたトランプ大統領が今後、税制改編案など親成長政策を引っ張っていけるかどうかに疑問符がついている。

 
市場は即刻反応した。ドルが多いに売られた。かつてなら、安全資産であるドルを買い入れただろうが、もはやそのような認識が薄くなった。外国為替市場の参加者は「今が『ドル安』に切り替える変曲点」と評価した。ウォンは反射的にウォン高となった。今年に入って1ドル当たりウォン相場は7.9%急騰した。

専門家は年末まではウォン高の勢いが続くだろうと見通した。目の前に迫ってきた変数は来月、米国財務省がまとめる為替操作国報告書だ。現在、韓国は日本、中国などと観察対象国に指定されている。サムスン先物のチョン・スンジ研究員は「ここ数年間、報告書が発表される4月、10月にウォン高が進む場合が多かった」とし、「外国為替当局も為替操作国報告書の直前にはドルを買い入れる介入を控える傾向がある」と話した。

昨年までは悲観論が広まっていた韓国証券市場に投資家の関心が集まったことも一翼を担った。低評価されている韓国の株式を買おうとする外国人が増え、ドルをウォンに替えようとする需要が増えた。NH投資証券のキム・ファン責任研究員は「韓国の輸出が回復し、ドルの流動性が増えたうえに、韓国経済全般の体質が改善されるだろうという期待が大きくなることでウォンは年末まで緩やかな上昇を見せるだろう」とし、「下半期には1ドル=1070ウォンまでとなる可能性がある」と話した。


進むウォン高ドル安、1ドル=1100ウォン台が目の前に(2)

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