【社説】世界経済に暗雲漂うが…のん気な韓国政府の認識
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.06 13:56
韓国経済が通貨安競争と保護貿易という外部の衝撃で内需と輸出が同時に低迷する内憂外患の危機を迎える可能性がますます高まっている。英国中央銀行のイングランド銀行(BOE)は一昨日、7年5カ月ぶりに金利を調整し、政策金利を従来の0.5%から0.25%に引き下げた。これは1694年のBOE設立以来、最も低い水準だ。英国の欧州連合(EU)離脱による景気悪化を防ぐための先制的な対応だが、追加利下げの可能性も開いている。
主要経済大国の自国通貨無制限散布競争は、米国が2008年にグローバル金融危機克服のために量的緩和をした後、新しい現象ではない。日本は2013年からアベノミクスを通じて大規模な通貨供給を始め、2日にも28兆円にのぼる景気対策を出してアベノミクス第2弾を打ち上げた。昨年、数回にわたり金利と支払準備率を引き下げた中国も、成長率の低下を防ぐために追加金融緩和カードに触れている。ドイツを除いた世界5位圏経済大国がすべて金融を緩和し、生きる道を探しているのだ。