THAADのため? 安くて質の高い中国語授業が韓国から消える?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.21 08:37
忠南大に開設された孔子学院で1年半ほど中国語を習ってきた女子大学生キムさん(22)は最近、受講をあきらめた。講師の数が大幅に減り、自分に合う講座がないからだ。こうした運営上の問題は忠南大だけでなく全国23カ所の孔子学院で発生している。法務部が年初に孔子学院と韓国の大学が申請した中国人講師の1年間のE-2(会話指導)ビザ延長と新規発行を中断した余波だ。このため韓国人学生およそ6000人は質が良くて安い中国語の授業を聞く機会が減り、約200人の中国人講師も職場を失う状況を迎えた。
忠南大孔子学院の場合、中国人の新規講師5人がビザを得られず、ビザ延長が拒否された従来の講師1人が15日に中国に帰国し、講師は5人に減った。31日にビザが満了する講師1人が帰国すれば4人だけが残る。講師不足で結局、6つの講座(26%)が廃止された。忠北大は新規講師2人を補充できず、講座3つを中断した。延世大は外部の一般学院から講師を緊急輸血した。忠南大生のキムさんは「法と原則も重要だが、学生の立場を考えてほしい」と語った。ビザ満了で中国に戻った中国人の女性講師ヤンさん(24)は「韓国でもう1年教えるために多くの準備をしたが残念」と話した。