【コラム】憎み争えば「朴槿恵」が帰ってくる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 15:30
憲法裁判所の決定は「法の支配(rule of law)」を天下に宣言した。国民の公僕に選出された大統領が法の上に君臨し、法を手段として権力を振りかざす「法による支配(rule by law)」の時代は終焉を告げた。帝王や姫を僭称する独裁者が、主人である国民を脅しつけながら命令するようなことは繰り返されないだろう。「朴正熙(パク・チョンヒ)パラダイム」のアンシャン・レジーム(ancien regime)はようやくその寿命がすべて尽き、この国の歴史で初めて実質的な国民主権時代が開かれた。
2017年3月10日の不可逆的な決定に従うことは、規則を尊重するもので、自らの尊厳性を認める行為だ。しかし、広場からは依然として不服の叫び声が聞こえている。どのようにすべきか。方法は一つだけだ。どれほど辛くても自分の考えと違う少数の声を傾聴して尊重しなければならない。大統領・朴槿恵の逸脱に寛大で、善意を信じる人々は概して年を取った世代だ。彼らが太極旗を手にしている。生きてきた過程が違う人々の考えを自分の思うように変えるのは難しい。それなら弾劾を支持する多数は傷ついた少数の心を推し量り、慰労によって極端な衝突を避けなければならないだろう。